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注目のアルトコイン|ファクトム(Factom)で住宅ローン審査を短縮?BaaSと提携?
- 2017/10/10
- 特集:注目のアルトコイン
- CoinCheck, Factom, Microsoft Azure, エントリーブロック, ディレクトリブロック, ビットコイン, ビル&メリンダ・ゲイツ財団, ブロックチェーン・アズ・ア・サービス, 住宅ローン
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Factomは、改ざんができない記録保存システムを提供することにより、ビジネスの問題を解決するブロックチェーン技術で、2015年10月にスタートしました。
ビットコインの長所を生かしつつ、さらに付加機能を高めた次世代型の仮想通貨の1つで、ビットコイン2.0ともいわれています。
ビットコインの特徴として、国をまたいだ送金などの際に為替レートの影響を受けにくく、両替手数料がかからなかったり、強力な暗号化技術により改変が難しいなどの長所があります。
しかし匿名性が高く、資金の出どころやどのような取引に使われた資金なのかを把握するのは難しく、マネーロンダリングなどにも容易に悪用されてしまう恐れがあり、公的な決済には向かないと言われています。
また、ビットコインでは、暗号化が強力なため、ブロックチェーンのサイズの関係で、付加的なデータを加えることが難しいのと、ブロックチェーンのデータ更新頻度が低く、10分に1回程度なので、スピーディーな取引には向いていません。
そこで生まれたのがFactomなのですが、Factomを使うことにより、契約書などの記録や管理のような、あらゆる電子データを第三者の存在なく、証明することが可能です。
現代社会においては、契約書や個人情報などのセキュリティ対策やデータ漏えい防止に多くのコストがかかっており、それをFactomが解決できるのです。
また、データの更新についても、元のデータからどのように更新されていったかの履歴を残していくことが可能で、更新履歴はオープンにされており、誰もが検証することが可能で、改ざんされることもありません。
Factomのブロックチェーンは、エントリーブロックとディレクトリブロックに分かれています。データをFactomに記録すると、まずはエントリーブロックに格納されます。
その後、今後は、幅広い業種で実用化されていくことが想定されています。ディレクトリブロックでカテゴリー化されるという流れになります。このエントリーブロックとディレクトリブロックのセットで1つの取引情報としてブロックチェーン上に記録されていくという仕様になっています。
このようにFactomは非常に便利なものですが、利用するには利用料が必要で、その支払いに使われる仮想通貨がFactoid(FCT)です。
様々な企業と提携
2015年12月には、Microsoft Azureのブロックチェーン・アズ・ア・サービス (BaaS) と提携しました。
マイクロソフトが提供するクラウドベース・ビジネスサービスであるAzureは、多数のプログラミング言語をサポートしていて、マイクロソフトのインフラストラクチャ上でカスタムアプリケーションを作成することが可能です。
最終的には、仮想通貨に関する深い知識がない人でも、スマートコントラクトなどのアプリケーションを面倒なインフラ構築作業をすることなく簡単に使用できるようになるとのことです。
2017年6月には、アメリカの国土交通省とビル&メリンダ・ゲイツ財団と共同で、アメリカの住宅ローン市場にブロックチェーン技術を導入する計画を開始しました。
住宅ローン文書の恒久的な記録と索引を作成し、品質管理、デューデリジェンスと審査時間を短縮することで監査をスムーズにすることを想定しています。
アメリカの住宅ローンの市場規模は、約1兆ドルもある非常に大きなもので、それゆえに注目されています。
Factomは、どこで買えるのか?
Factomは、国内の仮想通貨取引所では取引できるところが少ないですが、coincheckで取引することが可能です。
他には海外の取引所になりますが、BittrexやPoloniexでも取引することが可能です。
2017年9月現在、時価総額は160億円程度で、ランキングは39位です。