
リップル(XRP)とは仮想通貨の一種として現在取引されていますが、仮想通貨の代表格であるビットコインとは根本的なシステムが異なることで知られています。
それは、リップルがビットコインのような仮想通貨というよりも法人間の取引を円滑にスピーディにするためのシステムそのものだからです。
リップル(XRP)の特徴
リップル(XRP)の最も大きな特徴は、取引に係る承認作業の時間が非常に速いということです。そしてリップル(XRP)を取引に利用することで、為替リスクやそれに伴う手間を省くことが出来るわけです。
それはビジネスの側面において大きなパワーとなります。
例えば異なる国の通貨で取引する場合、自国の法定通貨に両替するという作業が発生しますが、リップル(XRP)を双方が利用することでその手間を省くことが出来るわけです。
端的に言うと、リップル(XRP)は取引、決済用の共通通貨というわけですね。
そのため、ビットコインのように個人が日常生活の中で使うということはないと言えます。
リップル(XRP)を購入するには
個人リップル(XRP)がを日常のシーンで利用することがないにしても、投資目的で購入することは可能です。例えば、CoinCheckという、ビットコインなどの仮想通貨を取り扱っている取引所で購入することができます。
2017年6月初め時点で、リップル(XRP)は日本円で33円ほどの価値となっています。
リップル(XRP)の取引について
ただし、リップル(XRP)の取引は『IOU取引』と呼ばれる取引で行います。
この『IOU取引』とは、『I owe you』の単語の頭文字を取ったもので、借りがあると訳します。つまり借用書という意味合いをもっているのです。
この借用書を持っていれば、世界中どこでもリップル(XRP)での取引や決済が可能となります。
リップル(XRP)の将来性
東京三菱UFJ銀行をはじめとする国内56もの銀行が参加する、日本国内の送金実験の連合体、『内外為替一元化コンソーシアム』が2017年4月、リップル(XRP)を使用して銀行間の取引の利便性の向上について実験を開始すると発表しました。このことでリップル(XRP)は6倍もの価値の高騰を達成しました。
実験段階とはいえ、銀行間の取引でリップル(XRP)が使用されるに至ったということは、信頼性と将来性の観点から非常に評価できるといえるでしょう。
リップルを取引で利用した場合、取引に関するコストは従来の10分の1になるとも言われています。
実験の結果については続報を待つことになりますが、リップル(XRP)の将来性は暗くないと言っていいのではないでしょうか。
その他にもGoogleがリップルに出資したこともその価値を上昇させるにひと役買いました。
リップル(XRP)がどのように法人間の取引として浸透していくか、経緯を注意深く見守りたいところです。