仮想通貨ーイーサリアムクラシック(ETC)とは?管理者は?セキュリティ・脆弱性は?
- 2017/5/15
- 仮想通貨の種類
- CoinCheck, ETC, イーサリアム, イーサリアムクラシック, スマートコントラクト, 仮想通貨
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イーサリアムクラシック(ETC)を語る前に、まずイーサリアム(ETH)のことを簡単に説明する必要があります。
というのも、名前が似ていることから推測できる方もいるかもしれませんが、イーサリアムクラシック(ETC)はイーサリアム(ETH)から分派する形で発生した仮想通貨だからです。
イーサリアム(ETH)がサイバー攻撃を受けたことによってイーサリアムクラシック(ETC)は誕生しました。
イーサリアムクラシック(ETC)が誕生したワケ
イーサリアム(ETH)は、仮想通貨として先行していたビットコインとは異なるスマートコントラクトというシステムを持っており、その将来性などから2016年に何度かサイバー攻撃を受けました。その際に巨額のイーサリアム(ETH)が失われてしまったのです。
そこで、イーサリアム(ETH)は、ハードフォークと呼ばれる仕様変更を加えることにしたのです。一般的なアプリケーションなどにあるアップデートとは異なり、仮想通貨における仕様変更、つまりハードフォークはまったく別の仮想通貨を作ることを意味します。
仕様変更後の新たな仮想通貨がイーサリアム(ETH)となり、仕様変更前の仮想通貨をイーサリアムクラシック(ETC)と呼ぶようになりました。
セキュリティ面が強固になった新しい仮想通貨が現在のイーサリアム(ETH)、サイバー攻撃を受けたままの仮想通貨がイーサリアムクラシック(ETC)ということになります。
なぜイーサリアムクラシック(ETC)は支持されるのか
ここで一般的な疑問として、セキュリティ面が強固になった仮想通貨がありながら、なぜサイバー攻撃を何度も受けている仮想通貨を支持する人がいるのか、という点です。
それは仮想通貨の最たるメリットであり特徴である、『管理者の存在』を受け入れないという考え方に基づきます。
ハードフォークを行うということは、そこに仮想通貨の管理者が存在することになり、そもそもの仮想通貨の概念である『運営の集約』が行われることになるからです。
仮想通貨に対して一定の理念がある人々によって、イーサリアムクラシック(ETC)は支持されているということですね。
イーサリアムクラシック(ETC)はどこで購入できるのか
イーサリアムクラシック(ETC)を購入するには、ビットコインやイーサリアム(ETH)も取引できるCoinCheckという取引所で購入することができます。
2017年6月初めのイーサリアムクラシック(ETC)の価値は、日本円で2000円に満たない価値となっています。本家イーサリアム(ETH)は26,000円程度となっていますので、13倍程度の開きがあるということですね。
イーサリアムクラシック(ETC)の将来性
イーサリアムクラシック(ETC)はイーサリアム(ETH)と比べても時価総額にかなりの水をあけられていますが、時価総額については、徐々に順位が上昇しているという現状があります。ですので、取引する人、あるいは取引額が増えているということになります。
このことがすなわち将来性があるとみるのか、セキュリティ面からの脆弱性からリスクが高いとみるかは個人差があるところですね。